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Ban rom sai(バーンロムサイ)〜Hoshihana Village(ホシハナ ビレッジ) in Chiang Mai(チェンマイ)に滞在

先月末に行われたコムローイ祭りに参加する為、友人達とチェンマイに行って来ました。

コムローイ祭りとは、チェンマイでコムローイという熱気球を満月の日に飛ばすお祭り。これはローイクラトンの関連祭りで今年は土日に開催された為、多くの日本人観光客がチェンマイへ。私もその一人。その時に滞在したところがHoshihana Village。とてもオシャレコテージでした。

Hoshihana Village はBan rom saiが運営する宿泊施設です。このBan rom saiですが、1999年12月にHIVに母子感染した孤児達の生活施設として設立されたのが始め。私はタイに5年以上も住んでいながらこの施設の存在を今回のチェンマイ旅行が決まるまで恥ずかしいから知りませんでした。チェンマイのコクローイ祭りもいつかは行ってみたいと思っていましたが、どちらかと言うと今回のチェンマイ旅行はこの施設の成り立ちや、孤児への支援について興味があり、またコロナで3月からHoshihana Villageが閉まっており、経営が非常に厳しいとの話を受け、少しでも協力出来ればと思い、友人の企画に賛同し滞在させて頂きました。

前述したとおり、コロナの影響で非常に経営が厳しく従業員は全員解雇せざる終えなかったとのこと。本来なら滞在は出来ないのですが、少しでも孤児、孤児院の支援になればという思いでバンコクのタイ日本人会の方が中心になって、ホシハナ ビレッジと交渉し、2泊する事を条件にコムローイ祭りの間だけ、宿泊施設を開けてくれる事になり、泊まる事が出来ました。また今回はHospitalityは出来ないとの事でしたが、部屋はきちんと清掃されておりとても清潔感があり、タオルやシャンプーなどもきちんと用意されていました。 またキッチン、団らんが出来るコテージも別にあり、夜は友人達と食べ物を持ち寄りで滞在中はパーティもする事が出来ました。

また滞在最終日は、Ban rom saiの代表の名取さんが講演会を開いて下さり、設立当時から現在に至るまでの苦労話しや、世間のHIVを持った子供達への偏見や差別について、またそれがこの20年間で世間の人々の意識がどのように変わってきたかなど、貴重な話を聴くことが出来ました。

名取さんの元のお仕事はグラフィックデザイナー。それも日本や欧州で長く活躍されていたようで、また医療関係や福祉関連とは全く縁のない業界でずっとお仕事をされていたようです。そんな中、51歳の時に知り合いの方からタイで母子感染でHIVにかかった孤児達がいるという話を聞き、急遽タイへ行くことになったようです。当時は漠然と老後の生活をどうしようか、ゆっくりとした時間を過ごそうかなどと考えておられ、今のような生活を送るとは全く想像していなかったようです。ですが、母子感染した子供達の生活などを実際に目の当たりににされ、なんとかしなくてはという思いからBan rom sai(孤児院)を立ち上げることになったとの事でした。

そして設立された孤児院が設立された当初はまだまだ世間からの偏見、差別がひどく普通の公立学校に通わせたいと思っていたが、その学校に通う父兄から「HIVを持った子供達と自分の子供を同じ学校に通わせたくない」という声が多数あったようで一般の学校に通わせられなかった、また子供達にプールに連れていけば、プール運営会社から「移ってはいけないので、来ないで欲しい」と言われたり。実際に一緒にプールに入っても移らないと説明しても聞き入れてくれなかったようです。このような差別が日常的に繰り返されていく中、名取さんは子供達を必死に守り、共にする生活を異国の地で20年以上続けて来られました。

そして今年初めに世界を襲ったコロナウィルス。。。

3月にはタイもロックダウンとなり、観光が一気に途絶えホシハナ ビレッジもその影響をもろに受ける事に。3月からは休業を余儀なくされてしまった中、それでも子供達の生活を継続して支えていかないといけない。危機的状況の中、お金を節約するべく、子供達の通う学校も一般の公立学校に通わせたいと再度申し入れをしたところ、今までは通学を断られて来た学校から、「Ban rom saiの子供も通っても問題ありません。一緒に勉強しましょう」との回答があったようです。この20年間でタイ人のHIVやエイズに対する知識も増え、また知識が増えた事で偏見や差別が減り、今は一般の子供と達と一緒に学校に通っているとの事でした。

今回の滞在は特別企画で実現した事であったが、講演会の最後に「今回の企画を機にホシハナ ビレッジの営業を再開出来るよう少しずつ動いて行きたい、それがホシハナで働いていた人達や子供達の支えになる」と名取さんは仰ってました。

ホシハナで働いていた従業員とまた一緒に働けるように頑張って行きたいという思いが凄く伝わり、私も孤児院の事を知れて、そしてホシハナ ビレッジで滞在する事が出来て自己満足ではありますが、少しでもBan rom saiの支援が出来たかもと思うとこのご縁に感謝するばかりです。

いつになるか分かりませんが、またホシハナ ビレッジに普通に滞在出来るようになったら、またチェンマイに行きたいなと思います。

https://www.banromsai.jp/
◉ Ban rom sai https://www.banromsai.jp/
コムローイ祭り あまりの綺麗さに感動した。

投稿者

marumuku914@gmail.com
40歳目前にして日本を脱出! タイにて会社員しながら南国生活をエンジョイしています。 日課はジム通い。(と言ってもコンドのジムですが) ランニングも好きでたまに外も走ります。 タイ語はほとんどできないけど英語と日本語を使いながら生活しています。

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